週報。

毎週ひとつ以上のブログを書くことで、生活の振り返りを行うことを目標とするが、振り返ってみると毎週書けてない。

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幸せな奴隷たち。

(10年くらい前に書いた文章の焼き直し)

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奴隷を想像してもらいたい。
時代は、ヨーロッパ中世代くらいの奴隷達。 
首輪から鎖をぶらさげ、汚れた服装で、まともに飯も食べれず、重労働を繰り返すことを強要されている、典型的な奴隷達。
サボっていれば、鞭を打たれるから、必至で仕事をする奴隷達だ。

そして、奴隷には当然、主人がいる。
その主人は、ある富豪の一人だ。この富豪には10人の奴隷がいた。
この富豪はもっと贅沢をしたかったので、常にこう考えていた。
「奴隷をもっと効率よく働かせられないだろうか?」

奴隷を眺めていると、どうも貧弱に思えた。重労働の効率が悪すぎるようだ。それもそのはずで、奴隷はまともに食べてない為に栄養が足りていないのだ。
それならばと、飯を少し良いものにしてやった。
奴隷は喜び、栄養をつけ、富豪の思惑通りに重労働の仕事効率は向上した。

また奴隷を眺めていると、どうも擦り傷だらけな事に気づいた。
それもそのはずで、裸に近い格好で作業させているから擦り傷を作り続けているのだ。怪我を増やす度に作業効率を落とされては面倒だ。
それならばと、丈夫な服を与えてやった。
奴隷は喜び、思惑通りに擦り傷は減り、仕事の効率はあがった。

この他にも色々と策を講じた。
結果、隣町の富豪(同じ10人の奴隷)と比べると、雲泥の差で富を築けるようになった。 その富で、富豪は更に奴隷を増やすことができた。
富豪の扱う奴隷は、遂には100人を越えた。

しかし富豪は満足しなかった。
「奴隷をもっと効率よく働かせられないだろうか?」
そうやって更に考えていた。もっと贅沢がしたかった。
それに、考える事が楽しかったのだ。上手くいくとゲームは面白い。

富豪は、一人ではこの人数の奴隷を管理しきれず、作業に無駄がでている事を感じ始めていた。一人で鞭を打っていては間に合わない。
更には現状に満足できない奴隷達が余計な知恵をつけて反乱を起こす事も考えられた。目の届かない範囲で力を蓄える可能性がある。

そこで、奴隷から管理者を選出する事とし、奴隷に奴隷を管理させる仕組みを作った。
その管理者は、一生懸命働く奴隷の中から選ぶ事とした。
もちろん、下の奴隷よりも管理者となった奴隷の待遇を良くする事も忘れなかった。
奴隷は更に労働に励み、無駄も少なくなり、作業効率は更に上がった。

他にも、奴隷はどうも馬鹿すぎるので、簡単な教育システムも作ってやったりもした。
少しはマシな頭になったようで、考えて効率の良い作業ができる奴隷になった。


富豪は今も、作業効率について考え続け、奴隷に実践させている。

 

・・・

この富豪の奴隷達は、「頑張れば認めてもらえ、良い生活ができる」という事を知っているから、一生懸命作業するようになった。
“やりがい”を手に入れたのだ。
更には教育を受けて“考える”事も手に入れた。
富豪と一緒で、考えて作業をして、上手くいくと楽しい事を知った。

反乱は、しない。
奴隷はそれを「無駄であって必要ない」と感じているからだ。


時には自分の奴隷という立場に気づき、憂う事もある。
しかし、生きているだけで幸せじゃないかと心を広く持っている。


そして、時々見かける隣町の奴隷よりは、僕達の鎖は綺麗だ。